当院では治療法としてエコーガイド下ファシアリリースを実施しております。
本治療法についてご説明します。
筋膜性疼痛症候群(MPS)/ファシア疼痛症候群(FPS)
筋膜性疼痛症候群(MPS, Myofascia Pain Syndrome)は強い痛みを伴う疾患です。
通常人間の筋肉は過負荷等により強いダメージを受けても数日経過をすると自然回復をします。一方、繰り返しダメージを受けると自然回復ができずにダメージを受けた部分が拘縮状態になり強い痛みを発します。
さらにこの痛みは関連痛と呼ばれる、ダメージを受けた部分以外の痛みを誘発します。(臀部にある筋の拘縮が足全体の痛みになるなど)
従来、過負荷等に伴うダメージによる拘縮状態は筋膜(Myofascia)にできると考えられていましたが、近年ではファシア(筋や筋膜を含む結合組織の総称)にできると 考えられており、ファシア疼痛症候群(FPS)という名称が一般社団法人 日本整形内科学研究会から提唱されています。
エコーガイド下ファシアリリース
筋膜性疼痛症候群(MPS)/ファシア疼痛症候群(FPS)の治療法はファシア(筋や筋膜を含む結合組織の総称)にできたダメージによる拘縮状態(以後、異常なファシア)を解消することで治療を行います。
特にこの異常なファシアは超音波診断装置(エコー)を使って観察ができることから、位置の特定や状態確認に超音波診断装置(エコー)を用いております。
治療法
当院で採用をしている筋膜性疼痛症候群(MPS)/ファシア疼痛症候群(FPS)の治療方法は主に以下を組み合わせ実施しております。
この両方を組み合わせることで、より効果的な治療を実施しております。
エコーガイド下ファシアハイドロリリース
エコーガイド下ファシアハイドロリリースでは、超音波診断装置(エコー)で痛みの原因になっている異常なファシアの位置を確認しながら、異常なFasciaに局所麻酔薬及び整理食塩水を注射して異常なファシアを解消させる方法です。
エコーガイド下ファシアリリース(徒手)
超音波診断装置(エコー)で痛みの原因になっている異常なファシアの位置、状態を確認した上で、理学療法などの徒手療法を用いて外力で異常なFasciaを解消する方法です。